Meはポケモンマスター

主にポケモンのWCSルールの考察記事をアップしていきます。

【VGC2015】メガリザXビートダウンorコントロール

 みなさん初めまして、Meと申します。

 このPTが完成した矢先にVGC2016ルールが発表され、これから使う予定がなくなってしまったので公開することにしました。

(一応シーズン13序盤にレート22位まで行きました。22位の時のスクショは撮ってないので25位の時のものを)

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PT誕生の経緯

 

9月上旬

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 Wolfe Glick氏がWCS2015で使用した構築に興味を持ったMeは調べられる範囲でPTをコピー

 しかし、元々ビートダウン系の構築ばかり扱っていたMeには難しすぎた。

 あとギルガルドの使い方がまるで分からなかった。

  • Wolfe Glick氏のWCS2015使用構築

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10月下旬

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 このPTと相性の良さそうなPTを探していたところ、eSRさん(http://esports-runner.com/pokemon-double/)でしーちきんさんのライコウローブビートダウン、Chase Lybbert氏のカリフォルニア州サンノゼ地区大会優勝構築を見つけました。

 それらを組み込んだ結果がこのメンバーです。今思えばこの頃の構築が一番強かったような気もしますが気にしても仕方がない。

 霊の一貫性が凄かったのと、相変わらずギルガルドの使い方が分かってなかったことでまたPTは変更。

  • しーちきんさんのライコウローブビートダウン

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11月下旬

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 使い方の分からないギルガルドを抜いてミロカロスを入れた。このメンバーでがにゅオフに参戦するが後述の悲劇により惨敗・・・

 クレセリアが瞑想を積んでも相手のニンフィアギルガルドにあっさり突破されることに気がついた。

 

12月上旬

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名前道具技1技2技3技4とくせい
リザードン リザードナイトX フレアドライブ ドラゴンクロー おにび まもる もうか→かたいツメ
霊獣ランドロス こだわりスカーフ じしん いわなだれ ばかぢから とんぼがえり いかく
ミロカロス タラプのみ ねっとう こごえるかぜ じこさいせい まもる かちき
ローブシン とつげきチョッキ ドレインパンチ れいとうパンチ はたきおとす マッハパンチ こんじょう
ライコウ ぼうじんゴーグル 10まんボルト めざめるパワー氷 ひかりのかべ まもる プレッシャー
ラッキー しんかのきせき ちきゅうなげ にほんばれ ちいさくなる ねむる てんのめぐみ

 そして現在の形に。

 何故今まで気が付かなかったのだろう、ラッキーを採用しました。

 この構築には大きく分けて2つの立ち回りがあり 

基本選出(ビートダウン)

先発

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後発

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基本選出(コントロール

先発

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後発

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 となっています。

 相反する2つの動き方を使い分けることが必要な運用難度が高い構築ですが、構築の持つ力は非常に高いものになっていると思います。

 

個別解説

 

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f:id:RPGmaster:20151227014351p:plainリザードンリザードナイトX

技:フレアドライブ/ドラゴンクロー/おにび/はねやすめ

特性:もうか→かたいツメ

努力値:H172 A148 S188

メガシンカ前実数値:175-123-98-×-105-158

メガシンカ後実数値:175-169-131-×-105-158

性格:ようき

 

A:「フレアドライブ」で212-120メガガルーラに58.4%~69.3%

A:「フレアドライブ」で221-134モロバレルに100.4%~119.4%

A:「フレアドライブ」で175-85メガサーナイトに100%~118.2%

A:「フレアドライブ」で167-100メガゲンガーに89.8%~105.9%

A:ランク-1「フレアドライブ」で165-110霊獣ランドロスに54.5%~64.2%

A:ランク-1「ドラゴンクロー」で171-150メガボーマンダに52.6%~63.1%

S 最速霊獣ランドロス抜き

 

 このルールでは唯一のほのお・ドラゴンタイプのポケモンで、最も種族値が高い鬼火使いでもあります。

 ほのお・ドラゴンという技範囲は非常に優秀で、環境に多いポケモンでこれらの技を両方とも半減できるのはヒードランくらいのものです。

 また、耐性の変化によってメガリザードンYを想定した相手の攻撃(主に岩技や電気技)を持ち前の防御と耐性で余裕を持って耐えることができ、返しのフレアドライブやおにびで相手に大きな負担をかけることができます。

 居座り性能を高めることが出来るはねやすめやヒードランバンギラスに刺さるかわらわりを差し置いてドラゴンクローを採用した理由は前述の通りフレアドライブが通らない相手に刺さり、フレアドライブとは違い反動もなく安定して撃てるという点が気に入ったからです。

 りゅうのまい?そんなのボーマンダでやってください。

 

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f:id:RPGmaster:20151227013920p:plain霊獣ランドロス@こだわりスカーフ

技:じしん/いわなだれ/ばかぢから/とんぼがえり

特性:いかく

努力値:A252 B4 S252

実数値:164-216-111-×-94-143 ※非理想個体

性格:いじっぱり

 

 普通のスカーフランドです。

 主にメガリザードンXライコウの交換先として使用します。

 

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f:id:RPGmaster:20151227014603p:plainミロカロス@タラプのみ

技:ねっとう/こごえるかぜ/じこさいせい/まもる

特性:かちき

努力値:H228 B76 C4 D116 S84

実数値:199-×-109-121-176-112

性格:おだやか

 

B:A特化鉢巻ウインディの「ワイルドボルト」で84.4%~99.4%

B:ようきメガガルーラの「すてみタックル」で54.7%~65.3%、27.1%~32.1%

D:(タラプの実発動時)おくびょう球化身ボルトロスの「10まんボルト」で44.2%~54.7%

S:Sが1段階下がった最速メガガルーラ抜き

 

 コントロールの要。

 ランドロスの「いかく」やメガリザードンXの「おにび」、ライコウの「ひかりのかべ」で盤面を整えながらここぞという場面で出して要塞を築きます。

 要塞型ポケモンの多くは置き物になりやすいです。しかしミロカロスの場合はこごえるかぜで相方をサポートすることができ、追加効果が優秀なねっとうもあるので非常に腐りにくい点が優れていると思います。

 居るだけで威嚇持ちを牽制することができるのも非常にグッドです。

 

 どうでもいいけど♂です。

 

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f:id:RPGmaster:20151227013344p:plainローブシンとつげきチョッキ

技:ドレインパンチ/れいとうパンチ/はたきおとす/マッハパンチ

特性:こんじょう

努力値:H84 A244 D180

実数値:191-210-115-×-108-45

性格:ゆうかん

 

A:「ドレインパンチ」で155-90ルンパッパに64.5%~76.1%

A:「マッハパンチ」で155-90ルンパッパに34.8%~41.2%

D:C特化眼鏡ニンフィアの「ハイパーボイス」で84.8%~100.5%

 

 基本的にビートダウン系の立ち回りをするときに出てきます。

 ベテさんのローブシンを参考にしたしーちきんさんのローブシンを参考にしました。オリジナルと違う点はこのローブシンが最遅だというところです。

 元々この枠に入っていたズルズキンは非常に扱いやすいポケモンでした。しかし火力が足りないためにゴリ押されることも多く、相手のフェアリーが重たくなる原因にもなっていたのでローブシンを採用しました。

 根性ローブシンを使ったのは初めてでしたが、ローブシンに殴られた相手が焦っておにびを撃ってくるのが面白かったです。メガリザードンXのおにびで意図的に焼け武神を作るギミックもありますが、わざわざそんなことをするより普通に殴る方が良かったです。

 ニンフィアの眼鏡ハイパーボイスを耐えて相手に甚大な被害を与えて勝利することもありました。ニンフィアの眼鏡ハイパーボイス耐え調整は非常に素晴らしい。

 

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f:id:RPGmaster:20151227012942p:plainライコウぼうじんゴーグル

技:10まんボルト/めざめるパワー(氷)/ひかりのかべ/まもる

特性:プレッシャー

努力値:H4 C252 S252

実数値:165-×-92-167-120-183 ※非理想個体

性格:おくびょう

 

 実は選出率1位。どんなPT相手でも先発で出します。

 本来この枠に入っていたサンダーは扱いづらかったので、扱いやすいライコウを採用しました。

 防塵ゴーグルは対処が難しかった相手のマリルリモロバレルの並びを崩したり相手のキノガッサを止めたりするために持たせてます。

 

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f:id:RPGmaster:20151227141853p:plainラッキー@しんかのきせき

技:ちきゅうなげ/にほんばれ/ちいさくなる/ねむる

特性:てんのめぐみ

努力値:H252 B252 D4

実数値:357-×-62-×-126-70

性格:ずぶとい

 

 ピンクの悪魔。

 

 第28回がにゅーオフの時はこの枠にアッキ瞑想クレセリアが入っていましたが、同じような耐久クレセリアや滅びガラガラ(滅びパでもないのに)、そしてメガゲンガ―に負ける悲劇があったので同じ悲劇を繰り返すまいと採用しました。が、結局のところミロカロス共々キノガッサに弱く、地面技の通りもやばいのでクレセリアを採用した方がいいと思います。

  雨パーティ相手に出て晴らしたりミロカロスと並べて相手を高耐久の圧力で潰したりします。

  置き物になってしまうことが多くそれが原因で負けることもありますが、強いのは間違いありません。

  特性が「てんのめぐみ」になってるのは一時期日本晴れではなくスキルスワップを採用していた名残です。もしこの記事を参考にしてPTを組む場合は「しぜんかいふく」の個体を使いましょう。

   

 最後に・・・

 VGC2015環境はとても楽しかったです。巷では「発表後すぐに結論パーティが出た環境の動かないクソルール」などと揶揄されているのも聞きますが、僕はそう思いません。実際ダブルでは外れメガシンカ扱いされていたメガリザードンXをつかって勝つこともできたし、その他にもいろいろなポケモンを使うことができました。

 そしてこの構築を作るにあたり参考にしました、しーちきんさん、Wolfeさん、Chaseさん素晴らしい構築をありがとうございました!